様々な業界に存在するローカルルール


社会人として生活していくためには、その業界のルールにできる限り従って働く必要性が生じます。その多くは会社内でのみ通用するルール、いわゆるローカルルールと呼ばれるものですが、業種や職種によってそのルールは異なるのです。中でも医療業界は、対人関係に対するルールが多いことで有名でしょう。例えば、医師が書いたカルテに誤字があったとしても、看護師などが誤字を指摘してはいけないというルールが存在します。また、看護師が夜勤をする場合には、あらかじめ全員分の食事を用意して出勤するといったルールもあるのです。

顧客のお金を取り扱う仕事がメインとなる金融機関では、他業界から見て、厳しいローカルルールが存在します。一時期、お金絡みの不祥事が続いていた銀行では、厳しい管理体制およびさらなる効率化が要求される環境にあるのが現状です。そのため、役員が決裁するための書類に対して10個以上の印鑑が必要だったり、さらに仕事でトイレに行くとくには上司に報告したりと、管理体制に関係するルールが設けられています。加えて、要管理債権を要管と略すといった、業界独自の隠語が多いことも特徴でしょう。

しかし、こういったローカルルールは、大手企業や特定の業界でのみ通用する風習というのが一般的な見方です。それらの業界で働いていた人が、中小企業や別の業界に転職した場合、ローカルルールが通用せず職場に馴染めないといったことも多々あります。そのような場合、不要だと感じたローカルルールであれば無理に従う必要はないのです。ローカルルールに悩みを抱えている人は、詳細も確認してみると、悩みから解消されることでしょう。