早くにローカルルールを認知する必要性

どの会社でも、就業規則などによって明文化されたルールがあり、それに従って仕事をすることが求められています。違反した場合には罰則が設けられていることもあり、その内容についても明文化されて規定に収められていることでしょう。海外の会社であれば、このように明文化されている就業規則にだけ従えばいいというケースが多いものの、日本の会社は必ずしもそうではありません。日本の会社では明文化されていない、暗黙のローカルルールがある場合がほとんどだからです。

ローカルルールは業界常識とは別にあるもので、理解していなければどんな罰則があるかもわかりません。長く働いている人は、当然のように理解していて違反することはありませんが、新人の場合は当然ながら知らない可能性が高いので、ルールを犯してしまうということもあります。状況に応じてやるべきことや、やってはならないことが決まっていても、明文化されていないことから口伝えに聞くしか解決方法がないのです。自然に話題になるタイミングがあるので、勤続年数が長くなれば当たり前と感じられるようになるでしょう。

しかし、新人はできる限り早く、ローカルルールについて知る必要があります。会社によっては新人研修の際に、上司や先輩がレクチャーしてくれることもあるかもしれません。新卒や他の業界からの転職時にはそのような機会があっても、同じ業界内での中途採用の場合には教えてもらうことができない場合もあるので注意が必要です。結果として、中途採用で入った人が、入社して間もなくローカルルールを犯してしまうというケースが多くなっています。