看護師業界のローカルルール

看護師業界は専門的な知識や技術を必要とするため、一般社会とは異なる特別なローカルルールが存在すると言われています。例えば、「今日は落ち着いていますね」と言った直後に患者が急変したり、急に忙しくなったりすることがあり、口に出して言ってはいけない言葉と認識されているのです。忙しさが落ち着いている場合は、仕事が終わってから平和な1日だったと言うのがローカルルールとなっています。

また、今は電子カルテが増えつつありますが、手書きカルテの時は医師の誤字脱字を指摘してはいけないというローカルルールもありました。それは、医師のプライドが傷つくことなく仕事をしてもらうためです。他にも、病欠や緊急で休んだ次の出勤時にはお菓子を持参して、休ませてもらったお礼を言うローカルルールがあるところも少なくありません。感謝の気持ちで持参するのと、ローカルルールとして強制されて持参するのでも、もらう側は同じなので常習化したと考えられます。お菓子でいえば、夜勤時はメンバー分のお菓子を持参するローカルルールがあるところも多いです。

新人看護師に対するローカルルールでは、ナースコールは1番にとらなくてはいけない、勤務希望を入れられない、先輩の残業が終わるまで帰れない、エレベーターボタンは若手が率先して押すなどがあります。理由のある暗黙のローカルルールであれば納得できますが、そうでないローカルルールまで守る必要はありません。社内規則で決められているのかなどを確認して、無謀なローカルルールは管理者などに相談して撤廃してもらうのも方法です。